モリンガの栄養素について

信じられないくらい多くの栄養素を含むことで知られる「モリンガ」。90種類以上の栄養素を一つの植物が持ち合わせるなんてこと、本当にあるの?と疑ってしまいそうですですが、本当にあるんです

それが、スーパーフードと呼ばれ、「奇跡の木」という異名を持つ所以といえます。まさにミラクルな植物「モリンガ」。

そんなモリンガには、具体的にどのような成分が含まれているのでしょうか。

元プロアスリートである管理栄養士の佐々木さんとともに、モリンガの栄養素について詳しく解説します。

モリンガの栄養素が90種類以上というのはホント!

自然界の栄養宝庫植物として大きな注目を集めているモリンガ。その栄養素は90種類以上含まれており、タンパク質や脂質、炭水化物など体づくりに必要な成分のほか、食物繊維、GABA、マグネシウム、ビタミン、カルシウム、ポリフェノールとなど幅広い栄養素を含んでいます。

モリンガに関する研究もまだ比較的新しく、栄養素が90種類以上あるという日本語による文献はまだ見当たりませんが、アメリカ合衆国政府による国立医学図書館やProactive Health Labなどといった、海外ではその栄養素の多さを高く評価している文献を見つけることができます。

厳密には、92種類であるとのこと。

 

文献参照:アメリが合衆国国立医学図書館:Moringa oleifera is a Prominent Source of Nutrients with Potential Health

文献参照:Moringa – The Nutrient Powerhouse You’ve Probably Never Heard About

 

種類だけではなく、それぞれの内容量も豊富なのがモリンガの特徴であり、「300の病気を予防する薬箱の木」や、地球上の食べられる植物の中で「最も高い栄養成分を含む植物」と言われることもあるほどです。

伝統医学のアーユルヴェーダでは5千年も前から生薬として使用されています。

そんな奇跡の植物「モリンガ」に含まれている成分の主な働きを解説します。

モリンガの主な栄養成分(モリンガ粉末100gあたり)

・タンパク質 30.9g
・脂質 8.4g
・炭水化物 47.1g
・食物繊維 21.2g
・鉄分 9.97mg
・カルシウム 2050mg
・カリウム 1860mg
・マグネシウム 428mg
・ビタミンA 3380mg
・ビタミンB1 0.43mg
・総ビタミンC 455mg
・ビタミンE 91.2mg
・GABA 412mg
・ポリフェノール 3.74g

(日本食品分析センター/当社製品検査値, 2022年4月)

**モリンガの栄養素については、上記は主なもの一部となります。

 

【GABA】

GABAはアミノ酸の一種で、体内で自然に生成される成分。神経系の正常機能を調整する働きがあり、抑制系神経伝達物質として現代のストレス社会で注目される栄養素のひとつです。

モリンガ100gに含まれるGABAは、麦芽発芽玄米(mg)  × 15倍

 

【食物繊維】

食物繊維は第6の栄養素ともいわれ、小腸で消化・吸収することのできない物質のため、腸内環境を整えるほか、血糖値上昇の抑制、正常なコレステロールを保つ働きがあります。

モリンガ100gに含まれる食物繊維は、
→ レタス(100g)  × 21倍
→ セロリ(100g) × 14倍
になります!

 

【マグネシウム】

神経や筋肉の正常な機能維持に必要なミネラルのひとつマグネシウム。エネルギー生産に不可欠な成分で、あらゆる酵素の働きをサポートします。

モリンガ100gに含まれるマグネシウムは、ほうれん草 (mg) × 6倍になります!

 

【カルシウム】

カルシウムは骨や歯の形成や維持をする働きがあり、ミネラルのなかでも体内に最も多く存在します。神経伝達や筋肉収縮にも不可欠とされる重要な成分です。

モリンガ100gに含まれるカルシウムは、牛乳 (mg) × 19倍になります!

 

【ポリフェノール】

強い抗酸化作用により体内の酸化を抑制し、ビタミンEも豊富に含まれているポリフェノール。心臓や血管の健康をサポートし、血糖値や血圧のコントロールに役立ちます。

モリンガ100gに含まれるポリフェノールは、ワイン(g) × 16倍になります!

 

【ビタミン(A, E, C, B1)】

ビタミンには、エネルギー産生栄養素を分解後エネルギーに変換し、分解した成分をさらに組み合わせ必要な物質を生成します。
モリンガには、皮膚や粘膜、目の健康維持に欠かせないビタミンA、強力な抗酸化物質で細胞を酸化から守るビタミンE、コラーゲン生成に必要不可欠なビタミンC、糖質からエネルギーを生成する過程で必要不可欠な栄養素ビタミンB1が含まれています。

ビタミンAだと、

  • 牛レバー (1,100㎍/100g)× 3倍
  • あなご (500㎍/100g) × 7倍

ビタミンE(mg)だと、

  • アーモンド (30.3㎎/100g) × 3倍
  • モロヘイヤ (6.5㎎/100g) ×14倍
  • 豆乳 (0.1㎎/100g) × 91倍

ビタミンC(mg)だと、

  • トマピー (200㎎/100g) × 2倍
  • キウイフルーツ (69㎎/100g) × 7倍

 

【タンパク質】

体の構造や機能に欠かせない栄養素タンパク質。細胞や組織の再生・修復に不可欠で、筋肉や骨、皮膚、髪の健康維持にも重要な働きをします。免疫機能やホルモンの合成にも関わりがあり、体内の代謝プロセスをサポートする成分です。

 

多くの栄養素で体をサポートするモリンガ

数多くの栄養素を含むモリンガは、取り入れることであらゆる角度で健康をサポートすることができます。奇跡のスーパーフードとも言われるモリンガで、手軽に健康管理をしましょう。

 

※モリンガは、食事を補うことを目的とした「健康食品」であり、病気の治療、診断、緩和、予防、治癒を目的とした医薬品ではありません。
また、様々な効果を持つモリンガですが、根に含まれるアルカロイドは子宮収縮や流産に繋がる恐れがあるため、妊娠中は避けた方が良いという説もあります。

(厚生労働省ホームページより抜粋)極めて限られた情報として、モリンガの葉の抽出物を妊娠ラットに対し高用量を経口投与したところ、流産がみられたとの文献報告がありました。
 このため、モリンガ(加工品を含む。)の摂取に際しては、妊娠している方又は可能性のある方は十分にご注意して下さい。
 なお、国内におけるモリンガの加工品の販売につき照会した事業者に対しては、仮に販売する場合には妊婦等への注意喚起表示をするよう指導しています。(参考URL:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/4e-3.html

 

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【監修】管理栄養士:佐々木侑さん

元プロ・バレーボール選手。2004年、PFUに入団。その後、三洋電機レッドソア、岡山シーガルズに移籍し、プレミアリーグで、3位、準優勝の中心選手で活躍し、引退。その後、スポーツ選手であったことを活かし、運動と食事の大切さなどを皆さんに伝えていきたいと思い、調理師、栄養士、管理栄養士を取得。

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